20のチェックリストで
人も仕事も上手くいく 奥州秋保温泉 蘭亭
女将 東谷 たちこ

インタビュー音声公開中!

ロジャー

秋保温泉の蘭亭というと私も泊まりにいっているんですよ。 女将さんは知らないかもしれないけど(笑)

東谷

そうですか。ありがとうございます。

遊花

「どうもあの時は」って言われたらびっくりするんじゃない?

ロジャー

はい、またおうかがいしようかと思ってますけれども。 蘭亭はどんな特徴のある温泉なんでしょうか?

東谷

私どもは「ウェルカムベビーホテル」っていうことで。

遊花

ええ?ベビーホテル?

東谷

生後一か月からのお子様でも、おケガなさらないように男女とも畳風呂になっています。 コロナ過なので、ご家族でバーベキューなどを一泊二食を過ごせるグランピングコースなどもございます。

遊花

そうそう、今流行ってますよね

ロジャー

ええ、グランピングね!

東谷

去年の8月から3棟で営業してまして、1棟はワンちゃんとご一緒できます。 それから2棟目は女性が好むピンクのカーテンやピンクのベッドとか。それから3棟目は天井がプラネタリウムと天体望遠鏡がついています。 あと7棟がちょっと遅れまして8月には完成する予定で、全部で10棟で営業いたします。

遊花

いいな!グランピングやってみたかったんだよね。 すごい憧れてます。ワンちゃんが一緒ってありがたいわ。

ロジャー

師匠もワンちゃん飼ってるから。

遊花

そう。おいてはいけないし、でも行けるところって限られてるし。 それから、ベビーホテルですか? 温泉行きたくても、ちっちゃい子供がいると行けないんだよね。温泉ってまだなんとなくねえ。

ロジャー

そう「まだおあづけ!」みたいなね。お母さんたちは我慢してる。

遊花

いい!子供いたって、犬いたって行けるもの!

ロジャー

(笑)言い方

遊花

けっこう、家族みんな我慢してたりするよ。 温泉行こうとか旅行に行こうっていうのをね。

ロジャー

そうですよね。

東谷

お子様に必要なものはすべて揃ってます。ですから大変、喜んでお帰りになります。

遊花

ええ、ありがたい。

ロジャー

もう「蘭亭」ってもう響きがもう素敵ね!

遊花

いま、聞いただけでも行きたいね。

東谷

地盤が岩盤なんで先日の3月16日の地震でも、お休みすることもなく営業できたことは幸せだと思います。

遊花

よかったです!

ロジャー

東谷さんも、もちろん宮城県倫理法人会にお入りになられてて。 どちらの所属ですか?

東谷

太白倫理法人会です。

ロジャー

お入りになったきっかけは? やはり、抱えていた課題、いろんな悩みだとかあったと。 どんなことがあったんですか?

東谷

私はちょうど23年前に、この秋保に来たんですね。 秋保グランドホテルで女将さんを探してるっていうことで。

ロジャー

秋保グランドホテルさんですか?

東谷

はい。九州佐賀県嬉野温泉からの紹介で入ったんです。

遊花

もともと旅館のお嬢さんなんですよね?

東谷

はい、旅館の次女でした。 体調崩しまして、5年間のブランクがあったんですがどうしても旅館業あきらめられなくて。それでたまたま、東京の方からお見えになっていた建設関係のお客様の一人だけにご相談したんです。

ロジャー

はい、はい、はい。

東谷

もう一度仕事をしたい!女将になりたい!やりたい!と。 そうしたら秋保グランドホテルで女将を探しているということで、東京のほうで面接をしていただいて、こちらに入ってきました。

ロジャー

そうですかぁ~

東谷

続けていたのですが、秋保の瑞鳳がカラカミ観光に買収されたんですが、2年後に秋保グランドホテルもカラカミ観光にとして秋保温泉でやってきたのですが、私としてはもう荷が重くて…。 そのころは女将ではなく、事業部長という役でいろんなことを考えているうちに、私が交通事故を起こしてしまったんですね。

遊花

あら〜〜!!!

東谷

秋保グランドホテルの門を出たところの電柱に追突いたしまして、電柱は真っ二つ!車は大破!でも、私は守られているのか2日間家で寝てるだけで何事もなく。

ロジャー

お体、大丈夫だったんですね!

東谷

で、実は私最初は中央に入ってまして。中央の方が「どうですか?」って、いつも来てくださってたんですが、まあ朝早い夜遅い商売なのでお断りしてたんですね。 そのときにやはり命の大切さ、自分が変わらなければ経営っていうものができないと思いまして、中央にちょうど震災の前の年の2010年入りました。

ロジャー

中央というのは倫理法人会の中央支部ですね。

東谷

朝早い夜遅いもので、月に二回ぐらいで中央さんの方にうかがってまして。 で、いろんな壁にぶつかった時に「太白の方でもやってるから近くなんで行ってみたら?」っていうことで行ってみましたら女性パワーがすごくて! 太白でということで入って4年ぐらいになりますかね、はい。

ロジャー

宮城県倫理法人会っていうと、20の単会や支部がありモーニングセミナーをやってるんですけども。それ以外にもさまざまなレクチャーをやっておりまして。 どんな学びといいますか、気づきがありましたか?

東谷

はい、会員になりますと『万人幸福の栞』っていう17箇条の本を読むことによって、人ばかり責めたり、働いているメンバー達を「なんでできないの!?」っていうような気持から、人は鏡と言うことを改めて学ばせていただいて。

遊花

人は鏡?

東谷

はい、やっぱり本当に人のなさってること行動なんかが、やっぱり学びとして人に教えていただくっていうか、それはすぐにはわかりませんでした。 いくら17箇条を読んでも、やっぱりなかなかわからない点が多かったんです。 それから先日、遊花さんもさくら(倫理法人会)にお見えになったときに、20のチェックリストを教えていただいたんですが覚えてますか?

遊花

20のチェックリスト

東谷

それを講話に来られた方も実践なさってて。常に意識付けをしないと「あれしよう、これしよう」と思ってもできないと思いまして。それで自分で20項目作りまして、毎日それをチェックすることで、意識づけが強くなっていきました。 「ああ、そうだそうだ!これは今日はやってなかった!」「あ、これも!」っていうふうに。 簡単にいえば、仏壇のお参りとか、それから人を一日に5人は褒めるとか。

遊花

そういうことも!

東谷

はい、挨拶は元気に明るくとか。常にプラス思考でものを考えていこうとか。 お客様のお部屋にご挨拶に行ったりは毎日やりますけれど、常に一礼してから必ず入る。出るときも。常にスリッパをそろえるとか。 これは当たり前のことなんですけれども意識付けをするようになってからは、本当に忘れないですね。常に「あ!そうだやってなかった!」、「やらなければ!」と素直な気持ちに近づけたんじゃないかなって思います。

遊花

やっぱりそれは、一人で思っているよりも、倫理法人会に行ってお仲間とか先輩方から教わることも多いっていうことですね。

東谷

多いですね!異業種の方と接することができるのが一番いいことではないでしょうか。 社長様方と普通は話せないような方々とお話できるっていうは。 旅館は接客なのでそれはできますけれども、やっぱり「お客様」っていう立場で、お話ができることは限られてます。 太白倫理法人会に入ってお話させてもらうと、本当にいろんなことをお聞かせいただいて参考になりますね。

遊花

うん、そうですよね。

東谷

女性の方でも、年配の方でも頑張ってらっしゃるので。すごいなって! 私も今年69、来年70なりますけど、もうちょっと頑張らなきゃって。

ロジャー

実践されたことによって、変わってきた点って多々ありますか? どうですか?従業員の皆さんとか。

東谷

そうですね。いいところを伸ばしてやりたいと思いますね。 本人が気づかない面もたくさんあると思うんですね。

ロジャー

結構そういうもんですよね。

東谷

ええ、それでやっぱり「叱る」っていうのと「怒る」っていう違い。 本人たちに注意をするにしても、じゃあどうしたらいいのか?ということですね、叱るだけではなくて。

遊花

うん。うん。うん。

東谷

私も、もうあとそんなに長くいるわけじゃないので…

ロジャー

いやいやいやいやいや。

東谷

「私のことを見てちょうだい」って。何かあったら「クレーム処理はすぐ報告して一緒についてきてちょうだい」と言って、私がどういうふうに、お客様と接してるかを学んでくださいというようなことを常にお話はさせていただいてます。

ロジャー

従業員の皆さんも受け身で仕事するんじゃなくてね、だんだんと気づいて、自分から自ら動いてっていうね。そうですね。そういう力がだんだんついてきますね。

東谷

はい。

ロジャー

一日に5人ほめるんですよ!そしたら褒められた方だって「ヨシ!次」ってつながりますよね。

遊花

そうねえ、うん。

東谷

なかなか褒められるってことがないですよね、あるようでね。

ロジャー

仕事は「やって当たり前」ですからねぇ。

遊花

まして、この年齢になってからね。なかなか褒めてもらえないよ(笑) だけど褒めてもらって悪い気にはならないのよ、いい気分になるのよ!

東谷

上下関係なく先に挨拶と「ありがとう」「お疲れさん」の言葉だけは常に必要だと思います。

遊花

そうですね。

東谷

当たり前のことですけどね。

遊花

はい、その当たり前だよね。当たり前を当たり前にやらないと。 女将が「ほら!」って見本を見せてくれたり、声かけてくれればみんなできるようになりますもんね。

ロジャー

さあ、おしまいにね。たちこさんに一言いただきたいんですけれども。 どんどんプラス思考でいい方向にね!そして蘭亭がますます輝くように祈っておりますけれども、おしまいに一言いただけますか?

東谷

そうですね。私は20歳からこの商売をしていて。5人兄弟で、私一人だけ「女将になる!」と、小学校の頃から言ってました。 一人だけ東京の学校に行かせてもらいました。ホテル観光科ってところへ。 50年前ですから、東京にたった一校しかなくて。九州から出るなっていう指示だったんですが、それを両親の計らいで私だけ、一人東京に出してもらって学んで。

遊花

うんうんうんうん。

東谷

私はお客様はたからものだと思ってます。満足して、また来ていただいて「また来ますよ」ってお声が一番嬉しいし。常にお客様が何を望んでいるのかそれがわかるようにって思っています。 気楽に何でもお話ししていただいて、また来ていただきたい。 常に私が思っているのは「礼状だけはずっと書く」ということ。 秋保に来た時、一人で来てなんにも分からないところにポンときましたので、何をしていいかわからなかった。だからずっと宴会場で九州でもやってましたけど、踊って回りました。

ロジャー

まあ!そうですか!

東谷

来たお客様にすべてに礼状を出して。 そこからスタートでした。今でもご挨拶して気になったお客様にはすべて礼状をお出しするとか、クレームがあったらすぐクレーム処理。従業員の皆さんには必ず「クレームがあって気になる事は報告しなさい」とお話しています。 朝はお見送りを必ずやってますので、帰られる前にお客様が気持ちよくお帰りになれるよいにいたしますからと。やっぱり連絡・報告・相談は大事だということは改めて感じております。

遊花

コロナで大変だった分、これこれからどんどん全国からお客さまが来てくださるといいですね。

東谷

はい。お待ちしております。

ロジャー

宮城県倫理法人会から毎回毎回、素敵なゲストをお招きしております。 今日は「奥州秋保温泉 蘭亭」女将の東谷たちこさんでした。 たちこさん、今度泊まりに行きますから!

東谷

はい!お待ちしております。

ロジャー&遊花

ありがとうございました!

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