30年間の教師生活を
卒業して得た新たな学び 司法書士若菜事務所 鈴木 信子

インタビュー音声公開中!

ロジャー

さて、この時間は宮城県倫理法人会のコーナーでございます。毎月第2、第4週はゲストをお招きしております。遊花師匠ご紹介いただけますか?

遊花

司法書士若菜事務所の鈴木信子さんです。 よろしくお願いいたします。

鈴木

よろしくお願いします。

遊花

こんにちは! 石巻からご主人の送迎付きでお越しいただきました。

ロジャー

それは秘密だから(笑) どうもありがとう、遠いところ。

遊花

実は鈴木さん、元々は小学校の先生なんですってね。

鈴木

そうなんです。30年間石巻地区で小学校教諭をさせていただきました。

遊花

担任を持ったりとか?

鈴木

通常学級、特別支援学級を行ったり来たりしながら、30年間させていただきました。

遊花

優しい先生だったべね。自分では言いにくいとは思いますが(笑) そんなベテランの小学校教諭の鈴木さんが早期退職をするんですね?

鈴木

母の介護をしようと決めまして4年早く早期退職をいたしました。

遊花

お母さんの介護にあたって?

鈴木

はい。待っていたかのように私が退職して一週間で母が倒れまして。 あっという間に寝たきりになってしまって。「いつまでこの介護って続くのかな?」と思ったんですけど、2ヶ月で旅立って行きました母は。2ヶ月介護させていただきました。

遊花

でも、娘にそばにいてもらって、安心したというのか、ホッとしたところもあるのかな?

鈴木

はい、私に介護の時間をくれたのかなと思って、母には本当に感謝しています。

遊花

鈴木さん自信もよかったんじゃないですか? お母さんと最後、一緒にいられて。

鈴木

そうなんです。仕事をしているとどうしても母のことが全部後回しだったので、実家に行っても話し相手も充分できなかったし。最後の2ヶ月を母と一緒に過ごせたっていうのは本当にありがたい時間だったなあって思ってます。

遊花

満足したんだべ、お母さんもねぇ…

鈴木

感謝しかないです母には。

遊花

小学校の先生は退職されてまして。 その後に今度は司法書士事務所に働くことに?

鈴木

はい、姉が経営している司法書士事務所で働かせてもらうことになって。 本当にゼロからというか、マイナスからのスタートで。

遊花

お姉さんが経営している司法書士事務所とはいえ、学校の教員の世界とそうでない世界って全然違いますでしょう?

鈴木

まったく違いました(笑) 学校っていうのは本当に特殊で独特の世界だったんだなあってことは、学校の教員を卒業して司法書士事務所で働かせて頂いて感じます。 もちろん、子どもたちや保護者のみなさん、それから同僚だった先生方とか上司との出会いはすごく私にとって宝になってるんですけども。 でも、出てみた世界はまったく違ったな!っていうのが一番の感想です。

遊花

大変なこともありました?

鈴木

はい。私、銀行業務っていうのも給食の振込くらいしかやったことがなくて(笑)銀行に行ってもどうしていいか分からない。「銀行に行ってきて」って言われて「えぇ??」というそこからのスタートでした。

遊花

そっか〜、そういう大変な思いをしながらも、この倫理法人会に入っていろんな出会いがあるわけですよね。

鈴木

はい。うちの事務所で石巻倫理法人会に所属していたので。姉が「あなた勉強好きなんだから行ってみなさい」と。ああ〜と思ったんですけど、朝の6時と聞いて(笑) 6時に間に合うように行かなきゃいけないっていうのは最初すごく衝撃的だったんですけど。

遊花

「学校に行くより早いじゃん!」みたいな。

ロジャー

めちゃくちゃ早いですよね。

鈴木

でも、はじめて行ったらば、役員の方々がもう準備してくださってて。声掛けしてくださったりとか、はつらつとしていて。学校を出て、経営者の方たちを初めて見たので。社長さん方っていうのを。

遊花

ああ、そうですね。 校長先生じゃなく社長さんっていうのをね。

鈴木

その姿を見て、元気ですごく学びの意欲があって、いろんな方達が声を掛け合っていて…。「なんかすごいところに来た」って思いました。

遊花

初めてでオドオドしていると、すぐ誰かが見つけて声かけてくれるんですよね。 あそこってね、助けてくれるのね。

鈴木

そうなんです!びっくりっていうか感謝です。

ロジャー

どうでした?モーニングセミナーに参加されて社長さんたちと接する上で、学びや気付きがいろいろあったと思うんですけど。

鈴木

いろんなお話も聞けるし、『万人幸福の栞』っていう倫理のテキストもすごく衝撃だったんですけど、出会いがいっぱいありました。 地元の大手ハウスメーカーの株式会社男鹿観光の阿部社長さんとの出会いが、私にいろんな教えをいただいて。大きな糧になったなと思ってます。

遊花

どんなことを?

鈴木

はい、まず「鈴木さん、いいか?倫理ってちゃんと勉強になるんだから。一生懸命、朝もセミナーくるんだよ」っていうことが声をかけていただいたところから。「打つ手は無限」という滝口長太郎さんの言葉が書いてあるものを社長さんから頂きまして。 どんなときでも、どんな苦しい時でもっていうあの下りの、愚痴を言わない参ったと泣き言を言わないという言葉を頂きまして。 私はついつい、知らないことばっかりで愚痴を言ったりとか「わかんないんだから仕方ないじゃない」みたいな言い訳しがちだった自分に、この滝口長太郎さんの「打つ手は無限」という言葉がすごく刺さりまして。 事務所に戻ってから、自分でプリントアウトして事務所に貼ってあります。

ロジャー

ええ?!貼ってあるの事務所に?

鈴木

はい!

遊花

学校の先生だったから、教室に目標を貼るクセがついていて(笑)

ロジャー

ツッコミやめなさい(笑)

鈴木

それは社長さんからも言われてて。 「あんた学校の先生だったんだから勉強しなさい」って(笑)

遊花

そういうので救われますよね。 教える側だったのが、今度は社長さんたちに教えてもらえるっていう。

鈴木

そうなんです。本当に倫理はなんか大人の学校だなって思って。 学校から卒業して、社会にパッと放り投げられたような気持だったんですけど、そこでどうしていいか?、どう進んでいいのかな?とか、自分の心の持ち方とか、仕事のありようとかを学べる場所だなって思います。

遊花

鈴木さんって教員時代も研修が好きで、お勉強が好きで。 だからセミナーでもメモ魔っていうか、何でもかんでもメモする(笑)

鈴木

そうなんです(笑)全部!その講師の先生の生年月日まで書く勢いで(笑)

ロジャー&遊花

(笑)

鈴木

そのくらいメモ魔で(笑) 「せっかく聴くんだから全部書かなきゃ!」みたいな感じで毎回書き続けていました。

遊花

それだけスポンジみたいに吸収したいことがあるのね。

鈴木

「聞きたい」とか「知りたい」って気持ちだったと思うんですけども。

遊花

大人になってもそういうものがあるっていいですよね。 なんかね「もう知ってるから!」「世の中のことがわかっているから!」じゃなくて。

ロジャー

そういう風になるのよ、50代ね。我々も50代ですけど、もうすべて知ったような感じで。私も倫理法人会のモーニングセミナーは「まだまだ学ぶべきものあるな」とか「気づくことあるな」とか「これじゃだめだな」とかいっぱいあるよ。

遊花

そうなのよ。やっぱりみなさん倫理の仲間とか、そういう場に身を置きたいんだろうね。

ロジャー

具体的に実践したことっていうのは何かありますか?

鈴木

さっきのメモに戻るんですけども、メモばっかり取ってるんですって話を前会長の加藤さんにお話した時に「鈴木さん、倫理は実践なんだよ」って。

遊花

ああ〜!

鈴木

私は書いて、聞いただけでわかったような気持ちになってたと思うんですけど。 「実践だよ」っていう言葉がすごく私の心に残って。 実践って何からすればいいのかな?って。社長さんたちのお話をうかがっても、私は経営者ではないので、自分ができることで「ハイの実践」とか「挨拶の実践」を。 教員だったんですけど、初対面の人にちょっと恥ずかしいと思いがありがちで、自分から「おはようございます」とか「こんにちは」ってなかなか言えなかったんです。 その「実践だよ」っていう加藤会長さんの話を聞いて、自分から事務所に来てくださったお客様にご挨拶をするっていうのを決めて実践をしています。

遊花

そういう一見当たり前のことって意外とできないんですよね。

鈴木

つい、ごまかして「目が合わなかったからいいかな?」とか。忙しかったふりをして挨拶をしなかったところがあるんですが、会った方には自分から挨拶をすると決めて。

ロジャー

それをやることによって、自分の中で「ああ、気持ちいいなあ」とか前向きになる感じじゃないですか?

鈴木

けっこう気持ちが変わってきました。

ロジャー

ええ、大事なことですよね。

遊花

「ハイ」という返事と「挨拶の実践」」って当たり前のようでできないからね。

ロジャー

そうなんですよ。

遊花

そういうことから実践なんですよね。 書いたことで満足しないというね。

鈴木

そこで終わるなと教えていただいて。

遊花

学生に戻ったみたいですね!

鈴木

本当にそうなんです!

ロジャー

率先してあいさつすることによって、鈴木さんのその視野というか、どのような変化になってきましたか?

鈴木

挨拶の中に「ハイ」っていうのもあるんですけども。上司である若菜から「これ、今度の仕事だよ」って言われた時に「ハイ」って言うことで、責任を持ってこの仕事を自分でさせて頂きますっていう覚悟っていうか、責任感っていうのが出てきたかなと思っています。

遊花

わからないことは、そこから聞いていけばいいですもんね。

鈴木

「ハイ」って言って受け止めるっていうことがスタートなんだな、ということを感じながらやってます。

遊花

へえ!鈴木さんが変わると、周りの人たちも変わってくるようなことってあるんじゃないですか?

鈴木

事務所全体がすごく活気が出るというか、お客様が一人二人いらっしゃったときに全員が「いらっしゃいませ」っていったり「ありがとうございます」って声を掛け合うようになってきたので、みんな私にとっては先輩方なんですけども、先輩方も明るく私に仕事を教えてくださいますし、挨拶もお客様にみんなで返していくようになったので、事務所全体が活気が出てきたなって感じています。

ロジャー

お姉さまはなにかおっしゃってますか?

鈴木

実の姉妹なので、中々そういう話はしないんですけれども。毎回私がセミナーに参加していることはわかっているので「今日、セミナーではどんな話だったの?」とか「どんなところに気づいてきたの?」とかそう言うことを聞いてくれるので。我が家ではうちの夫がそういう話を聞いてくれるので、伝える人がいるのですごく感動したときは事務所全体のみなさんに「聞いて聞いて!今日こんな話聞いたんだよ!」っていう(笑)

遊花

いいですね!

鈴木

やっぱり教員だったものですから、いいモノはみんなに教えたい、共有したいってクセがあるので。感動したときはみんなに伝えて少しでもいい影響を与えられてるのかなって、自分の自己満足かもしれないんですけども。

遊花

一番いい形なんじゃないの? 仲間とか旦那さんもそれを聞いてくれてっていう、いいことですよね。

ロジャー

そうですよねぇ。

遊花

変われるんですね。

鈴木

はい、背中を押していただいたなという感じがします。

遊花

教員、学校の世界から飛び出すって大変なことだろうな…となんとなくは想像してたんですけど、教わる場があるっていうのはよかったですね。

鈴木

すごくラッキーだと思っています。

遊花

うん、あそこに来ている社長さんたちなんかすごいですもんね!

鈴木

みなさんパワーがあってすごいんですよね。 そして毎週あのように学んでいらっしゃると姿を見るだけでもすごいな。

遊花

うん、そうなの! 年齢とかキャリアを見たらもういいでしょう?っていうような人たちが、それでも勉強っていうか、学んでるんですよね。その姿だけでも私もびっくりしたんですけど。 これからも事務所の強力な戦力として…

鈴木

なれるように頑張ります!

遊花

あと、鈴木さん自身が素直だからだよね。

ロジャー

そうそうそう。お人柄がね! でも、司法書士というお仕事柄いらっしゃる方は「本当これどうすりゃいいんだろう?」「書類いっぱいもらったんだけど、わかんないんですけど…」って。いま、相続だなんだで我々50代の親世代がそういう時代なんでね、大変でしょ?

鈴木

若菜がお客様をつないで、私たちはいろんなものを調べたりとかしてるんですけど。多種多様なご相談を受けることが多いので、そうすると若菜が今度は自分だけではなく弁護士の先生だったり、税理士の先生だったり、行政書士の先生だったりとつながって、お客様を第一に考えて仕事をしているので、私たちもその手助となるように頑張っています。

ロジャー

みなさんの不安を払拭するようなお仕事ですからね。 「よかった!ここに相談して」っていうふうにね。

鈴木

そう言っていただけるように頑張りたいと思います。

鈴木

鈴木さんに対応してもらった人は思うんじゃない?優しいし、向上心があって頑張ってらっしゃる感じが分かりますもんね。 そういう人と接して、イヤな感じは持たないと思いました。

ロジャー

石巻市倫理法人会で鈴木さんは女性委員長とをやってらっしゃって。石巻を中心に、とくに女性の経営者のみなさんにぜひご入会いただきたいなと思いますんでね。社長じゃなくてもモーニングセミナーに参加できますから!まずははじめお試しでもいいから。

遊花

鈴木さんみたいに参加して帰って、社長に「今日こういう話だったよ」って教えてあげるパターンもあるんだなあと思って。

鈴木

石巻は社員さんも多くて、経営者のみなさんと社員さんも一緒の勉強しているので。逆に、もっと幅広くいろんな方とで会えるので、私も毎朝どんな出会いがあるのかなと思って楽しみにしています。

遊花

「わぁ…早いなぁ…」からワクワクに変わってよかったですね!

ロジャー

行って良かったですよね?

遊花

司法書士若菜事務所という石巻市にある事務所でございます。

ロジャー

鈴木さん、ありがとうございました!

遊花

ありがとうございました。

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